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 その意気込みが実を結んだからこそ、旧作を上回る本編108回と言う長いスパンの放映が叶ったわけだし、高い視聴率を得ることもできて、おもちゃもたくさん発売されました。相乗効果ですよね。
 おもちゃが多いのは、アイテムの導入以前に、キャラクター重視の結果でもあるわけです。
 旧作時に出たソフビは、鬼太郎と目玉おやじとねずみ男と、なぜか子泣きじじいの4点だけだったわけですが、第三期では鬼太郎ファミリーに加え、ぬらりひょんと朱の盤の敵キャラ、だるま、油すまし、呼子といったサブキャラ、ぬっぺらぼうなんかかまで出たでしょう。「ゲゲ消し」と呼ばれた消しゴム人形の数も倍以上に増えました。これ、一体一体の妖怪がなんだかわかんない奴だと、出しても面白くないんですよ。集める気もしない。名前のないやつはだるまの手下くらいで、それも旧作時に発売されたものの再販なんですが。
 おかげで人形を見て「あ、これは天邪鬼だね」と、わかる子供たちがすごく増えた。
 第三期鬼太郎が、日本の妖怪文化に与えた影響って、実はすごく大きいだろうと考えてるんですよ。テレビアニメの関連本であるにも関わらず、過去の妖怪図鑑と見比べても遜色のない「アニメの妖怪図鑑」が多数出たし、雑誌媒体も対応した。それを見て育った人たちは、ぱっと見て、あ、これぬらりひょんだ、とわかるようになった。

 ぬらりひょんが敵のボスキャラとして準レギュラーで登場するという「パターン」を作ったのも、この第三期です。それをマンネリの「悪いパターン」だという人もいるんだけど、それは少し違うと思います。ぬらりひょんがボスキャラになったのは、あくまで妖怪図鑑に「妖怪の親玉」という俗説が載っていたからであって、まあ学問的な根拠はないんですが、載ってる以上はしかたない(笑)。その属性を活かさないと、整合性がとれないですしね。それに、そういうパターン化ってのは別に悪いことではないですよ。わかりやすいし。すべては観てくれる子供たちに対してのサービス精神だと思う。悪ボスが出てきてイヤだと思った子供はあんまりいなかったはずだと思いますし。徹底した娯楽作品として作り上げよう、妖怪もキチンと描こう、そう言う執念がね、第三期にはたっぷり詰まっているわけです。

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