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シリーズ後半になると、前半で積み上げたキャラクター設定が生かされたエピソードが作れるようになってくるでしょ。いろんなのがリベンジして出て来て、混戦状態になって、あいつが出てきたこいつがここにいたという、小ネタが次々つまめるようになってくる。そうなって来ると、ただ単にストーリーが面白いってだけじゃなくて、鬼太郎サーガ全体が面白いと感じられるようになってくる。予告編でもうわくわく感があるのね。次はあの話なのにあいつが出るんだとか、そういう楽しみ方ができるようになる。
また、何でもかんでも出してやるっていうスタッフの姿勢がね(笑)、おい、こんなマイナーな妖怪まで出すのかと。「え? 『進化妖怪かぶそ』って何だよ?」ですよ。かぶそなんてマイナーですから。それと『宇宙虫』をかけ合わせるのか、みたいな。「で、何? 月に赤頭がいる? そんな馬鹿な」(笑)。そんな、原作の鬼太郎どころか漫画にも一切登場しないような奴が次々に出てくる。いや、赤頭っていうのは本当は人間の名前で、横にいる怪力の小僧の方が妖怪なんですけどね(笑)、原典に誤解があったわけですから仕方がない。それにしたって、そんなのまで拾って話を作り出してるわけ。
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| かぶそとは、石川県に伝わる子猫程度の大きさとされる妖怪。 『宇宙虫』は水木しげる作のSF短編。鬼太郎は登場しない。 |
第二期の場合も、鬼太郎以外の水木作品のストーリーを鬼太郎モノに置き換えてテレビ化したわけですけど、そのやり方とは全く違いますね。キャラクターを中心にした水木ワールドの展開という、それまで考えつかなかった事態が起きてるんですよ、第三期では。妖怪図鑑の端っこにしか出て来ないような奴が30分番組でほぼ主役を張るという、妖怪好きにとってこんなに面白いことはない。
前半はオリジナルのネタのアレンジだったわけですけど、中盤以降は、ほかの局面では考えられない豪華な顔触れの共演で、毎回楽しませていただきました。「人喰い島に海和尚がいるのかい!」とか、そんなのが続々出てくるんですね。
これ、脚本家の方がずいぶん苦労された結果でもあるんでしょうけど、結果的にはその混沌加減がイイ感じ
になってるんです。水木妖怪キャラを整理整頓して、底ざらえで使ってくれたという感じになってて。
だから、最終回は寂しかったですね。ま、その後地獄編が続くことは知っていたわけだけれど、それでも通常バージョンが終っちゃうと思うと寂しかったですよ。終わらせないでもいいじゃん、というね。いい歳して(笑)。
第三期観ていた人って、そういう想いがあるから、逆に恥ずかしくって好きだと表明できないのじゃないかと勘ぐりたくなりますね。「えー、じ、実はオレ、第三期が好きなんだけど……大きな声で言えません」とか(笑)。
いや、好きでも恥ずかしくないですから。当時はみんな見てましたからね。
第四期でファンになった人も第三期は観て欲しいですね。第四期の魅力はまた少し違っているし、そっちに慣れた人には若干の違和感があるとは思いますが、第三期なくして第四期はなかったわけで。同じく、第一期、第二期がとっても好きだから、第三期は観ないという人も、偏見を捨てて観て欲しいですね。食わず嫌いの人が多いんじゃないかと思います。第三期を観て、旧シリーズがいっそう好きになることもあるでしょうけど、第三期が嫌いなることはないと思いますけど。
原作の鬼太郎はもちろん、水木先生の作品すべてに関してこれだけ異様な愛着を持っている僕がですね(笑)、これだけ面白がれたんですから。熱烈な原作ファンだって面白がれないはずはないですよ。
要するに、みなさん観て欲しい、と(笑)。
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